Parceque［パスク］

【シェフの横顔】
メインダイニング「アッシュ」調理部　部長　山川拓昭

いざ料理の世界へ！料理人にとって大切な事とは・・・。

【後編】

最初に料理の世界に入ったのは当時人気だったハウスウェディグのバンケットだった。
料理人の経験の無い山川は、ここで初めて本格的なフランス料理のいろはを叩き込まれることに。厳しい世界ではあったが、初めての料理界は面白かったと話す。この面白いと思えたことが、山川を今も成長させてくれている柱のようだ。

子どもの頃の食卓とは全く違う見た目、味に衝撃を受ける日々は発見の連続で、分からないことばかりであり全てが教科書だったと振り返る。キッチンだけでは学びきれないことを探しにプライベートでは食べ歩き、それが高じてケーキ屋、パン屋で平行して見習いをするほど、技術の探究にのめり込んだ。その後移ったカウンター8席だけの小さなフレンチレストランで、バンケットでは体験出来なかった目の前のお客さまへのサービスを徹底的に教えてもらった。電話応対、テーブルセッティング、食器選び、花選び、ワイン・お食事のサーブ、仕入会社との付き合い方と、それは多岐に渡り、そこで磨かれた感覚が今のメニュー考案に大いに役に立っている。同時に、作っている”料理”は、お客さまの元に届くと大切な”お食事の時間”に変わることを痛感した。テクニックだけでは、お客さまの満足や幸せをプレゼントすることは出来ない、環境もトータルにコーディネートすることが肝となる。

キッチンでは忘れがちになるこの肝を、神戸北野ホテルでは後輩たちに伝えたいと思っている。お客さまがいらしてこそのおもてなしを、キッチンからも考え、作らなくては最高のサービスを提供することは難しい。これは、互いを理解するという視点を持っていないとならず、価値観の違う世代とも共有していくために根気強く、きっちりと事実を伝えることを心掛けている。根気強さは、優しく穏やかな両親が常々語っていたことにより培われた。「偉そうにしてはならない」「人は一人で生きているのではない」という当たり前の言葉ではあるが、実行することは容易ではないからこそ何度も伝えてくれたのだと今は感謝している。料理人に大切な事とは、人として大切なことが出来る事。技術があればいいのだという驕りに陥らない、それがおもてなしの心であり、料理人としての矜持として精進していく。

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メインダイニング「アッシュ」がお届けする新しいサプライズスタイルが始まります。

「生まれ変わってもあなたを愛する」という想いを込めた33本の薔薇の花束。
腕の中に届いた花束をよく見ると、真ん中には生花のような薔薇のスイーツが隠れています。
薔薇の花束のプレゼントだけでも幸せな気分になりますが、もうひと工夫でワクワク感をランクアップさせるプランです。
日頃口に出せない様々な気持ちを「ROSE in ROSE」に込めてお伝えしてみませんか？

＜料金＞
●ランチ　お一人26,000円(税・サービス料込)　2名様より
・33本の薔薇の花束（赤、ピンク、赤のハートの中からお選びいただけます）
・乾杯のスパークリングワイン（ノンアルコールへ変更可)
・コース（ランチのデジュネ9,500円に準ずる)　

●ディナー
お一人32,000円（税・サービス料込)　2名様より
・33本の薔薇の花束（赤、ピンク、赤のハートの中からお選びいただけます）
・乾杯のスパークリングワイン（ノンアルコールへ変更可)　
・コース（ランチのセゾン13､000円に準ずる)

＜期間＞
2025年6月1日(日)～ ※予定

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